バンコクで出会った、傘の女性のこと

 

Posted on 03 Aug 2022 21:00 in トラベルASKSiddhi by Yoko Deshmukh

心優しい女性に大きな幸あれ。



所用と観光を組み合わせて、タイを弾丸訪問していた。
うちバンコクではBTSプロンポン(Phrom Pong)駅から徒歩5分という利便性に惹かれ、アコースティックピアノ練習用スタジオにも2、3日だが通った。



 

現在のプネーと同じく、タイも雨季ただ中のようで、バンコクでも日中たびたびスコールに見舞われた。
すぐ止む場合もあるが、立ち往生してしまうこともあり、そんな日がスタジオ訪問時にも当たったことがある。

ところで日本のドコモ(docomo)発行のSIMカード(Ahamo)を挿したスマートフォンを海外ネットローミング用にと持参していたが、タイでは4G接続にしていても速度が非常に遅く、ほとんど使い物にならなかった。

しかしスタジオではWi-Fiにつながせてもらっていたので、「雨が止むまでは次の目的地への経路でも検索しよう」とカバンの中のスマートフォンをゴソゴソと探っていたところで、すっと差し出される手が見えた。

顔を上げると、先ほど入口を丹念にモップがけしていた女性が、かわいらしい折り畳み傘を握っていて、貸してくれると言っているようだ。

ありがたいが「あなたが困るのでは」と辞退したものの、「どうぞ使ってください、明日返してくれればいいから」と言う。

一見して観光客と分かる風貌だろうし、明日もスタジオを訪れる保証はないのに、その無条件の親切がとてもうれしく、温かかった。

翌日、ささやかなお礼にとコンビニで調達したキャンディー袋たちとともに、傘を返しにスタジオを訪れた時には、時間帯が違っていたからか女性に再会することはできなかった。

だからせめてこの場をお借りして、改めて「ありがとうございます」と言いたい。

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本日の練習






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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