ケーララ州トリチュールには、野生のゾウの診察と治療に特化した診療所がある。
NDTVが報じた。
政府が運営する、広さ56エーカーの「Kottoor Elephant Rehabilitation Centre(コットゥール・エレファント・リハビリテーション・センター)」は、今年で設立2年ほどの新しい診療所だが、密猟者が仕掛けた深い落とし穴に落ちてしまったり、鉄条網に巻き込まれるなどして怪我をしたゾウたちを手当てしたり、療養やリハビリをさせている。
「ゾウ1頭ずつに専属ゾウ使いをつけ、食事の管理も行いながら、定期検診によって経過を観察しています」センターの職員。
診療所では現在、10頭のゾウが治療やリハビリを受けている。
農村部の住民や貧困層が、体系的な医療を受ける機会が限られている現実のあるいっぽうで、先進国からの医療ツアーで知られるように、都市部を中心に先端医療が安価で受けられる体制が整っているインド。
人にも動物にも植物にも、慈愛を注げる国になって欲しい。