インド初の火星探査船、「マンガルヤーン(Mangalyaan)」が、火星の軌道に入ってから6ヶ月間が経過、インド宇宙研究機関(ISRO)が国産探査船の開発から取り組み、「費用対効果の最も高い」と評されたミッションが、またひとつの歴史を刻んだ。
NDTVほかメディアが報じた。
火星軌道の安定した巡行に、年間2キログラムの燃料を消費するマンガルヤーンには、現時点で十数年間分に相当する37キログラムの燃料が残っており、搭載された5台の計測機器は正常に稼動しているが、今後は常時高い放射線にさらされ続けると同時に、長時間に渡り火星の影で日光が届かない(ため太陽光による発電ができない)環境に、どのぐらい耐えられるかが、ミッションの鍵を握っている。
マンガルヤーンは、火星の死火山や深い谷など、地形を捉えた大量の画像をはじめとするデータを日々、地球に届けている。
インドはマンガルヤーンの火星到達により、初めての火星探査ミッションに成功した数少ない国のひとつとなった。